2015年8月17日月曜日

野汁先輩という失敗 あるいは『お前はまだグンマを知らない』試論

@この辺にぃ『お前はまだグンマを知らない』って漫画来てるらしいっすよ

 

お前はまだグンマを知らない
井田 ヒロト (著)




@王道を往く

 『お前はまだグンマを知らない』の3巻を読んでたら実家のような安心感

 野汁先輩という野獣先輩のパロディキャラが出てきて(心が)バッチェ冷えてますよ

 なぜこんなしょうもないパロディをしたのか

 そもそも群馬をグンマとするネタ自体がネットの”ネタ”だから

 その志の低さは血統書つきだとしても

 なんでいまさら淫夢をネタにしたのか…


んにゃぴ…やっぱり自分のほうが一番いいですよね

 野汁先輩より野獣先輩のほうが114514倍面白いのは

 野獣先輩のほうが汚いからではなく
 
 野獣先輩がオリジナルだから

 固有という意味じゃなく起源としてオリジナルだから

 野汁先輩がいくらセリフやイボをなぞった所でコピーでしか無いから

 コピーとオリジナルの違いは何かと言えば

 コピーは『面白いからやってみた』

 オリジナルは『やってみたら面白かった』

 この差だと思う

 コピーには博打要素が無い

 『つまらないかも知れない』というワクワクが無い

 やる方も見る方もオリジナルというお手本にどれだけ似るかで判断する

 レールからはみ出ない遊び


 オリジナルは博打でしか無い

 『どうなるかわからない』というワクワクしかない

 やる方も見る方もお手本という基準が無いから今生まれたオリジナルだけで判断する

 レールを作る遊び
 


@コピーは悪いことじゃない

  『あらゆる創作は模倣だ』

  『芸術はリミックスだ』

  てのがイマの風潮で真っ白なオリジナルなんて無いのが真実なんだけど

  来し方を指差し確認出来ないような強烈なオリジナルってのは絶対にあると信じてる

  だから

  『おまえはまだ○○○を知らない』シリーズを47都道府県分作れば

  一個ぐらいは

  まとめブログを絵本にしたようなものじゃない漫画が出来るかもしれない



3 件のコメント:

  1. すばらしい考察だ
    感心しました
    もっとお願いします

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  2. ありがとうございます。精進します。

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