2017年1月28日土曜日
天龍源一郎 酒羅の如く 感想
@内容
プロレスラー天龍源一郎の酒席にまつわるエピソードの漫画
繊細な劇画調で描かれるゴツゴツした酒乱祭り
頁開くといきなりゲロでビックリするかもしれないけど
その後は吐瀉物とか一切ない漢の桃源郷(アルコール入り)だから
女の子も男の娘も安心して読める漫画だと思います
俺は絶対アルハラは許さないおじさんだけど
楽しく読めました
酒と愉快な仲間たち(♂)しか出てこない漫画なので
なんかヴァルハラに来たような心地
すごい楽しそうだけど絶対に行きたくない酒席
つまり一番漫画にしてほしい素材
「ぼくもお酒を飲むように成ったらあんな風に成るのかな~///」
と酒豪や酒場のケンカにほんのり憧れを抱く男の子のロマンだけが詰まった漫画
「どの店にする」とか「何を飲む」とか「誰を誘う」とか
「支払いはどうする」とか「明日の仕事はどうする」とか
そういうめんどくさいことはいったんボディースラムして
とりあえずアイスペールで一気飲みする漫画
でもたまにはモーテルの屋上でしんみり飲んだりする漫画
面白かったです!
@天龍源一郎
デザインの美化が行き過ぎてもはや擬人化レベル
天龍スペシャルとかいう生物兵器を繰り出す酒羅おじさん
プロレスラーが残すべきなのは金じゃなく生き様という信念を持つ
やってることは豪快だけどアフターフォローや気配りもスゴイ
各話の後に本人のインタビュー(フォロー)が入る構成に成っていて
実際は漫画ほどメチャクチャでは無いみたいで安心したりガッカリしたり
こんな漫画を読む読者に送る最後のメッセージが
『金を残そうと思ったら、入った以上に使わなければ必ず残る』
入った以上に使う漢が言うと説得力が違う
独立を考える友人に
『男の意地と女房、優先順位を忘れずに』
『男を通そうとして家族に迷惑をかけたら、それはただの自己満足』
とちゃんと釘を刺すあたり、本来はすごく真面目で気配りの人だと思う
@リック・フレアー
良い奴
テンルーに希望(酒)を与える
@北尾
本作のオチ担当
彼だけは漫画より天龍インタビューのほうがすごい
@ザ・グレート・カブキ
カッコイイ
アメリカで自暴自棄になるテンルーに活を入れるペイントレスラー
『今の酒に酔ってちゃ、いけねえんだ』と、テンルーにさらなる高みを目指せと諭す
作中で唯一、天龍を濡れさせる(読めばわかる)
@中身の入ったビール瓶
それに殴られた衝撃は約1トン
やばい
@アントニオ猪木
天龍との初対決では
いきなり人差し指の関節を逆方向に曲げに来るアゴ魔人
天龍曰く「このオッサンだけは一筋縄ではいかない」
@ドリームマッチ
天龍と宗達と山形さんが一堂に会して飲んで欲しい
そんで山形さんをぶん投げて欲しい
コレを読んでから『酒のほそ道』を読むと宗達が本当に可愛く見える
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