2018年6月17日日曜日

『淀川ベルトコンベアガール』 感想

(著) 村上かつら
全3巻


@欲しいもの

 家庭の事情で進学せずに食品工場で働く16歳の少女、藤川かよ。

 彼女には一つの願い事があった。

 それは同い年の「ともだち」を作ること・・・


@かよ×那子

 かよが務める食品工場は油揚げを作っている。

 働いてるのはほとんどがオバちゃん。10代はかよ独り。

 みんなは優しくしてれるが、やっぱり、かよは寂しい・・・

 そんな食品工場に那子という美少女がパートとしてやってきて・・・

 経験不足ゆえの”純粋”な、かよ と 

 世渡り上手のつもりな世渡り下手の那子 の 友情を愛でる漫画

 じんわりと仲良くなっていくのが良い


@意外とエリカ×那子も良ひ

 クラスの支配者として君臨するエリカと那子の絡みも良い

 最初はエリカと那子は『友達』だったんだけど

 色々ありまして、那子はグループから離脱

 そっからエリカの那子いじめが始まるんだけど

 エリカの那子への思いが愛憎入り混じってて良い
 
 これはこれで百合として楽しめると思います


@閉塞感という言葉に甘えていた時代へ

 バッドエンドならリアルみたいな時代が有った

 リアルという言葉が褒め言葉だった時代だった

 『リアルがバッドエンド』に成ることで、その時代は終わった

 作者の後書きも、中々考えさせられるものなので読んでいただきたいです。

 百合好きなら本当におすすめ(この漫画はハッピーエンドやぞ)

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