読んだ頁 379-458 (上巻読破)
@第35章 檣頭 (マストヘッド)
檣 ←この漢字が読めませんでした…
調べたら 『ほばしら』と読むらしい
確かにほばしらで檣になる
捕鯨が『この世の憂さに倦み疲れ』た
傷つきやすくて空想癖の有る若者たちの逃避の場になってるなんて世紀末すぎる…
檣頭に立ちすくむ青年哲学者というのはいつの世も絵になる
それが戯画だろうと
@第36章 後甲板
エイハブ大演説
マストヘッドの奴らに降りてこいと叫ぶ場面は
夢見がちな若者を現実に引きずり下ろす合図みたいでゾクゾクする
復讐のために海に出たエイハブと利益を重んじるスターバック
これは揉めるで
@第37章 落日
エイハブのもう一つの叫び回
『また立ち上がった』という圧倒的な自尊
今度は俺が神を笑ってやるという冒涜
怒りこそ饒舌の源ですね
ヒラコーが白鯨漫画化したらすごいよさそう
@第38章 たそがれ
スターバック回
狂気の老人に対する哀れみと憎しみ
狂乱する土人たちを尻目に今こそアタマを使うときぞと奮い立つスターバック萌え
『わたしのなかにまだ存在する たおやかな人間らしい感情を持って
残酷な幻想の未来よ、私は汝に戦いを挑んてみせる!
諸星の感能力(インフルーエンス)よ
我が側に立ちて、我を支え、我を導け!』
うーんこの主人公
@第39章 夜直はじめ
スタッブ回。理解不能なことにぶつかったら、笑うことだという処世術
スタッブの生き残り感高いよね
@第40章 深夜の前甲板
めまぐるしく変わる視点で描かれる水夫たちのガンギマリパーチー
原文だとどういう風に書かれてているのか気になる
古典でこんなに自由に書いてるんだから
今の小説だって視点の固定とか人称とかもっと自由でいいじゃん
『おまえさんの墓場の上で踊ってあげるわよ、きっと』
@第41章 モービィ・ディック
40章と41章はセットに成ってる
この二つだけは絶対に続けて読んだほうがいい
アッパーの40からダウナーの41へのナイアガラ的展開
ストン!!と世界が変わる体験
この『転』を味わいたくて俺は生きてる
エイハブが白鯨を憎む理由
世間が白鯨を恐れる理由
ここらへんは説明できる
しかし
ピークオッド号の乗組員が白鯨を憎む理由
これが説明できない
最初はエイハブの個人的な憎悪だった白鯨が
いつしか全員にとっての憎しみの対象になっていたという狂気の恐怖
そしてイシュメールも例外ではなく
0 件のコメント:
コメントを投稿