2015年9月27日日曜日

白鯨を読む 8

読んだ頁 379-458  (上巻読破)



@第35章 檣頭 (マストヘッド)

  ←この漢字が読めませんでした…

 調べたら 『ほばしら』と読むらしい

 確かにほばしらで檣になる

 捕鯨が『この世の憂さに倦み疲れ』た

 傷つきやすくて空想癖の有る若者たちの逃避の場になってるなんて世紀末すぎる…

 檣頭に立ちすくむ青年哲学者というのはいつの世も絵になる

 それが戯画だろうと


@第36章 後甲板

 エイハブ大演説

 マストヘッドの奴らに降りてこいと叫ぶ場面は

 夢見がちな若者を現実に引きずり下ろす合図みたいでゾクゾクする

 復讐のために海に出たエイハブと利益を重んじるスターバック

 これは揉めるで


@第37章 落日

 エイハブのもう一つの叫び回

 『また立ち上がった』という圧倒的な自尊

 今度は俺が神を笑ってやるという冒涜

 怒りこそ饒舌の源ですね

 ヒラコーが白鯨漫画化したらすごいよさそう


@第38章 たそがれ

 スターバック回

 狂気の老人に対する哀れみと憎しみ

 狂乱する土人たちを尻目に今こそアタマを使うときぞと奮い立つスターバック萌え


 『わたしのなかにまだ存在する たおやかな人間らしい感情を持って

  残酷な幻想の未来よ、私は汝に戦いを挑んてみせる!

  諸星の感能力(インフルーエンス)よ

  我が側に立ちて、我を支え、我を導け!』


 うーんこの主人公


@第39章 夜直はじめ

 スタッブ回。理解不能なことにぶつかったら、笑うことだという処世術

 スタッブの生き残り感高いよね


@第40章 深夜の前甲板

 めまぐるしく変わる視点で描かれる水夫たちのガンギマリパーチー

 原文だとどういう風に書かれてているのか気になる

 古典でこんなに自由に書いてるんだから

 今の小説だって視点の固定とか人称とかもっと自由でいいじゃん

 
 『おまえさんの墓場の上で踊ってあげるわよ、きっと』

 

@第41章 モービィ・ディック

 40章と41章はセットに成ってる

 この二つだけは絶対に続けて読んだほうがいい

 アッパーの40からダウナーの41へのナイアガラ的展開

 ストン!!と世界が変わる体験

 この『転』を味わいたくて俺は生きてる


 エイハブが白鯨を憎む理由

 世間が白鯨を恐れる理由

 ここらへんは説明できる

 しかし

 ピークオッド号の乗組員が白鯨を憎む理由

 これが説明できない
 
 最初はエイハブの個人的な憎悪だった白鯨が

 いつしか全員にとっての憎しみの対象になっていたという狂気の恐怖

 そしてイシュメールも例外ではなく



2015年9月24日木曜日

リクドウ 第69話  『似て非なる』 感想

@欲しがりリク

 『戦り足らんて面』してるリクがかっこいい

 立ち上がるガーベラを待つ242ページの左下のコマのリクもかっこいい

 『誰かのためにも』のコマのリクが一番かっこいい

 苗代のために戦ってる感じがすごく出てていいです


@名言

 『ボクよりもボクを信じてくれた』

 これは良い言葉

 しかし、リクよ、馬場会長ってそんな人じゃないと思うぞ(悪意)


@目にはメロン

 拳に拳を合わすとか やべえよやべえよ…

 ボクシングこわい

 何はともあれガーベラ戦終わってよかったー

 次の対戦相手は兵藤レベルのド変態来てくり~


@他の漫画の感想

 プリマックス   キスでイク男子×3

 うまるちゃん  うまっしゃあああああ! 偽妹うまる、クビw
 
 キングダム  次号でゼノウが桓騎の首をねじ切ったら原先生に一生ついてく
 

2015年9月23日水曜日

白鯨を読む 7

@読んだ頁 321-378


@第29章  エイハブ登場、続いてスタッブ

 スタッブの蛮勇とエイハブのクソジジイ感

 『自分の墓に降りていくような気分になるものだ』


@第30章 パイプ

 ジジイが船の上で何かを握るのは捨てるためだよね


@第31章 夢魔

 生身の手足で打たれるのは屈辱だと語るスタッブ

 ただ棒とか義足というモノを媒介すればそれは侮辱ではない

 ここらへんは、素手の喧嘩とグローブをはめたボクシングの差かもしれない…


@第32章 鯨学

 真面目な事書いてるようでガンギマリ章

 イルカには dolphin porpoise  という区別が有るとは知らなかった

 dolphin とはクチバシがあるイルカ  でつ ←

 porpoise とはクチバシが無いイルカ  で) ←

 

@第33章 銛打ち頭
 
 エイハブのお話し。

 ナンターケットの田舎船長の闇は深い…


@第34章 船長室の食卓

 あるある章

 招待されて行く食事会の窮屈さは異常

 借りてきた課長ネコになっちゃ~う









2015年9月22日火曜日

白鯨を読む 6

@読んだ頁294-320


@第25章 追記

 油回。『脳油』という字面のインパクト


@第26章 騎士と従者(その一)

 一等航海士スターバックの紹介パート

 スターバックの『出来る男』感は異常

 『まったく恐れを知らぬものは、同僚としては卑怯者よりよほど危険である』

 父や兄も鯨取りだった。そして二人とも海に沈んだ


@第27章 騎士と従者(そのニ)

 陽気なパイプ中毒スタッブ一等航海士

 彼がパイプを加えるのは

 人々が吐き出し続けた『悲惨』を吸わないためだとイシュメール

 だからスタッブは陽気なのだ

 最後の一等航海士 フラスク

 フラスクは鯨に対して尊敬も恐怖も感じていない

 彼はたのしみのために鯨を追う

 彼にとっては三年を費やす航海も

 『長い冗談』でしかない

 この三者三様の一等航海士が色々やってくれるんだろう(期待)


@第28章 エイハブ

 ついにエイハブが甲板に現れる 

 『来るぞ来るぞ』からの肩透かし…からの

 遭遇

 まさに『現実が予兆にさきがけた』瞬間

 今のところは「強そうなジジイ」って感じですね

 

2015年9月21日月曜日

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』 ドラマ  感想


@良かったところ

 めんま(大人)がかわいい

 小日向文世がかわいい


@悪かったところ

 その他の全て



@キャスト

 大体良かったけど

 じんたんの母親を小泉今日子にしたのは大失敗だと思う

 アレのせいで何もかもがブレた


@演技

 若者の演技の正解がまだわからないので

 これで良いと思う

 ただ泣く時に汁が出れば出るほど良いみたいな風潮はファックだよね


@ストーリー

 アニメ見てるからわかるけど

 初見の人はわからないと思うの


@BGM

 使い方が糞の極み乙女。




@Secret base 問題

 Secret baseはかけないでほしいと見る前に書いたけど

 やっぱりかけたね…(失望)

 最悪かけるにしてもタイミング考えろよ!

 それに何回もかけるなよ!!

 ここぞという場面で一回限りで使えよ!!!!

 Secret base を流す意味って

 『この曲を聞いてた頃』を思い出したティーンが

 『この曲を聞いてた頃』の友達を思い出して

 それがじんたんと自分にオーバーラップして
 
 あぁ^~ってなったのが良かったのに

 とりあえず流しとくかwwwみたいな使い方やめなよ(全ギレ)



@あの花は実写化向きじゃない

 『おばけ』演出が寒い以前に

 あの花みたいな『主人公の心象がすべて』系のアニメは実写化に向いてない

 

 ↑『戦闘美少女の精神分析』という本で斉藤環が書いてたけど

 漫画ってのは時間が主体的に流れる

 実写映画は時間が主体的には流れない

 具体的に言うと

 ボクシングの漫画はパンチ一発撃つ場面で

 ボクサーが自分の思考を延々と語るのはよくあることだし違和感が無い

 アニメでもギリギリ許される。ただ止め絵でもズームやなんやで動くだろう

 これが映画だと許されない

 映画でパンチ打つ度に顔をアップにして止めて

 ボクサーが延々独白したら観てる方は一気に冷める

 これが漫画とアニメと映画の差

 流れる時間の差


 あの花で流れている時間は実写化向きじゃない

 そして2時間で収めるのはやはり無謀

 11話というスパンで表現出来た『夏から秋』という流れが

 ドラマの2時間ではすっぽり抜けてたのが残念



@総評

 良くなかった






白鯨を読む 5

@読んだ頁 229-293

 

@第17章 ラマダーン

 わかりあえてないからこそ
 
 わかりあえたのかもしれないクィークェグとイシュメール


@第18章 クィークェグのしるし

 『あの万古不変の普遍教会』

 ルビを振りたい日本語。かっこいい

 名刺代わりに鯨をヌッ殺すクイークェグはガチ


@第19章 預言者

 なんとも言えない不吉な章

 聖書というベースというか元ネタがあるおかげで

 名前だけでも重層的な繋がりが生まれるのはおもしろい


@第20章 出港準備

 チャリティとかいうベストマッチネーム

 冒険前の準備シーンはわくわくする

 例え5頁だけでも


@第21章  上船

 エライジャの思わせぶりな感じが恐い

 預言なのか虚言なのか

 クイークェグの故郷では人が椅子になる!


@第22章 メリー・クリスマス

 信心深いビルダッドとキックじじいのピーレグ

 レギュラーメンバーだと思ったらこの章でピーク・オッド号から下船
 
 TDN水先案内爺だったみたい

 
@第23章 風下の岸

 バルキントンに捧げた章

 恵みを与える陸が船にとっては全てを奪う悪になる

 深遠で真摯な思考とは依存せず独立しようとする魂の努力による
 
 ここらへんニーチェっぽいね


@第24章 弁護

 『地球のいたるところで火を灯すランプやろうそくは、神前灯明のように

  われわれの栄光をたたえて燃えているからである』

 ここにきて『抜粋』で読んだ文章達が光りながら蘇ってくる

 捕鯨への惜しみない讃歌

 この小説マジですげえわ
 

2015年9月17日木曜日

リクドウ 第68話 『俺の合図』 感想

@取ってつけたようなセコンド回

 馬場会長が珍しく”セコンド”してます

 殴りかかるガーベラの顔も最高

 一番良いのは怯えてる苗代だけどね!

 リクのグローブがガーベラのパンチで凹んでる描写もいいよね…

 この一撃で決まって欲しいけど

 煽りの感じだとガーベラ立ちそう

 そしたらこの話も微妙に成っちゃうからやめてほしいですを


@馬場という男

 リクの生い立ちとか対戦相手たちの抱えてきたものに比べると

 馬場会長は謎が多い

 『精神論ばっかのセコンド』という四半世紀前の類形

 リクドウで一番漫画っぽいキャラが馬場会長

 だから馬場会長が出ると緊張感が緩む

 そういう意味で馬場会長は癒やしキャラになってる

 この対極がいい意味で『苗代ユキ』

 彼女が出ると波乱が起きる



@他の漫画感想

 テラフォーマーズ  ジョセフとかいうド畜生

 しらたまくん  テレビ見てるしらたまくんかわいい

 うまるちゃん  うまるの海老名への殺意だけはガチ