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2018年10月8日月曜日

『DREAM!ing』がすげえんだよ・・・ すげえんだよ・・・

こんな感じやぞ


@東雲学園とかいう無法地帯
 
 様々な理由で『学園主席』を目指す男子達の物語

 でもね、主席は1人の力じゃ無理なんだよ

 2人が協力しないとダメなんだよ(ニッコリ)

 学園主席に成るには人徳が必要。人徳はフォロワー(要はファン)の数で測る

 フォロワーは『ゆめライブ』で獲得する

 そして、『ゆめライブ』は2人で行う・・・

 
@CPの必然性

 2人でなきゃダメなんだ、という理由付けが素晴らしい

 ゆめライブの縛りのおかげで、『ケンカップル』が無理なく楽しめるう!!

 BL展開をメインストーリーでは(まだ)推して無いのが良い

 いや、腐ってるユーザーなら充分、BLとして楽しめるんだけど

 恋愛とかそういう表現じゃなくて、本当に仲間とかコンビとか絆とか

 そういう表現なのが良い

 抑えてるから余計に萌える、というか

 茶化してるような粗製BLモドキゲーとは志が違うぜ

 腐ってる自覚があるなら今すぐやれ

 覇権とるぞコレは


@推しカプ

 『混ぜるな危険』の新兎☓獅子丸やろなぁ・・・

 『心腹の友』の時雨☓真也もいい・・・

 ほんとはぜんぶすき

 このゲームがすごいのは

 全部のキャラで掛け算が出来るところ

 ストーリーが仕向けてくるんだよ!!あらゆるカップリングを!!!

 どのキャラにも絆が有って、因縁が有って、愛があるんだよ!!!

 マフィアの息子とお医者さんとか

 八方美人とツンツンとか

 タラシと天然とか

 王道を行く俺様と執事とか

 一人ひとりが充分、キャラ立ってるから

 どんな組み合わせも戦える

 ドリームチームやぞ

2018年9月30日日曜日

まもなく覇権を取るであろう『風が強く吹いている』について  ※ネタバレあり

@まず原作が面白い

 

 (腐男子的に)信頼できる三浦しおん先生の小説が原作

 この小説がまず面白い

 現状では非運動部の登場人物たちが箱根駅伝を目指すお話

 陸上経験者は3人、元剣道部が1人、双子が一組。

 黒人留学生1人、ヲタク1人、田舎産まれの神童1人、クイズ王1人。

 このメンバーが走ることを通して繋がっていく 


 主人公である走は天性のランナーでかなり個人主義な所がある

 だから最初は馴れ合いぎみなアオタケのメンバーと衝突もするけど

 ハイジから「速く」走るよりも「強く」走ることを諭されて・・・

 
 前半のキャッキャウフフな男子校っぽい描写も面白い

 箱根駅伝に突入してからは読むのが辛いぐらいの過酷な駅伝描写が始まる

 特に風邪をおしてまで走りつづける神童のところは辛い

 キングの独白も辛い

 後半をどう面白く描けるかがアニメ化が成功するかの鍵だと思う

 前半で色々、キャラに興味を持たせないとエピソードによってはガクッと人が離れそう
 
 小説だと後半から読むってのはあり得ないから自然とキャラに愛着を持った状態で駅伝に突入できる

 アニメだと途中視聴組も多いだろうから、後半勢のためのフォローとかあればいいかも

 俺は全話みるけど(謎のマウント)


@CPについて

 王道を征くCPはやっぱり走☓ハイジのアルプスコンビだよね

 出会いはハイジが走を追っかけるんだけど

 『流星』では走がハイジに走っていく

 そんで最後はもう一度、ハイジが走の元に走っていく

 そこでハイジは『強く』走ることを体現して見せる

 この二人の関係性は本当に尊いとしか言えない

 清々しい師弟愛というか先輩後輩感が、とうとい


 走☓王子の正反対萌えもいい…

 ニコチャンとユキの熟年夫婦感もいい…

 ムサ☓神童の百合感も良い…

 最後の最後で明らかになるキングの孤独もグッと来る

 ニコチャンが潜在的に腐男子なのもおすすめ


@走☓ハイジ

 ほっといたらどこまでも行きそうな天才と包容力の有るお兄さん

 協調性のないエースと妥協を知らないキャプテン

 そういう組み合わせ

 あの夜、走を見つけたハイジの気持ちを思うと胸が避けそうに成る
だからPVを「その場面」にしたのは大英断

 もうね、小説読んだ後はこの動画だけで泣けてくる

 やっと、見つけたんやなって(涙声)

 つまり、そこにはハイジの理想が走ってたんだよ

 もうほとんど呪いに成りかかってた「走ること」への欲望が

 希望に変わった瞬間なんだよ!!


@キャラデザがね・・・

 なんか好きじゃねえけど見てれば愛着が湧くかな

 双子はショタ枠だと思ってたんでね・・・

 キングももっとこう神経質そうな見た目をイメージしてました

 王子のビジュアルはぴったり

 あの王子がね、大衆の面前で吐くんスよ(ニチャア)  

2018年9月16日日曜日

リクドウ 第207話 『命令』 感想  純愛回

@愛だよ

 感情を出せない椿さんと感情ダダ漏れの三原のお話

 良い

 三原は椿さんに成りたいんだけど、椿さんは三原には「俺みたい」に成ってほしくない

 だからいつも距離を置いていたのかも

 三原の存在が椿さんの感情を常に揺さぶってきて

 乱されないことが強さだと信じる椿さんにはそれがウザかったのだろう

 そうやって意識してしまう時点で

 三原は、椿さんにとって特別だった

 愛だね(強引)

 椿☓三原キテル


@脱力のトリガー

 椿さんが脱力開眼したのは三原の愛のおかげなのか

 つまり自分のために殴ってるうちは力むけど

 誰かのためだと思えば脱力できる???

 リクドウ世界は「脱力」出来るかどうかが

 ワンピースにおける「覇気」のようなキャラの格付けとして機能しそう

 
@椿さんが笑う時

 いつなんだろうねー

 世界王者になったら笑うかなー

 やっぱり三原との初めてかなー

 気になる(ゲス)


@他の漫画 感想

 AKECHI 絵柄が奥浩哉っぽい。明智オマージュなら『何者』は絶対にやれ

 その男、ウィルスン  すげえ良かった。連載して欲しい

 夜明け後の静  ど真ん中の百合。側に居ろとはあえて言わない武家の姫。

2018年6月26日火曜日

ヤリチン☆ビッチ部の主題歌『Touch you』がクソだせえけど 俺、頑張るから

遠野ver

@なんか不安に成ってきたあ

 2.5次元的な盛り上がり方は好きじゃないから

 なんか不安に成ってきたあ

 ヤリチン☆ビッチ部のアニメ化が見たいんであって

 メディアミックス(死後)のお布施がしたいわけじゃないんだよ


@まあええわ

 キャラデザは全体的に幼くなってる気がする

 これはこれでええです

 7/10はエスケープジャーニー3巻(完)も出るし

 またなんか動画出そう

2018年6月9日土曜日

ヤリチン☆ビッチ部 #16 感想

@お家芸

 鹿谷先輩の悲しい過去が明らかに!!って話ですけど

 またこのタイプの話かよって萎えますた

 『ノンケ友との苦い思い出』は、おげれつたなか先生は好きみたいだけど

 「ネオンサイン・アンバー」や「エスケープジャーニー」の仁科でもやってるし

 読み秋田

 
@松村の理由

 松村と、しょうちゃんの顔が似てる気がする、眉毛とか目とか

 これは意図的なものだと思う

 鹿谷がいくら殴られても松村と関係を持つのは

 松村にしょうちゃんを重ねてるから???

 しょうちゃんの、しょうは松のしょうですかね


@熱い流れ弾

 鹿谷先輩かわいそうって意見が多数派ですし

 そういう意図の話ですけど(まずBLだし)

 『青のフラッグ』マミショックの後では

 しょうちゃんのほうがかわいそうに思える

 だって、親友だと思ったら襲われたんやぞ

 回想のかぎりでは、その後も友人関係は維持してるし

 しょうちゃんは神


@機能としての先輩

 鹿谷先輩の悲しい過去をなぜこのタイミングでぶっこんだのかと理由を考える

 これは後のタムセンとやっちゃんの初体験への伏線では??

 つまりタムセンがやっちゃんを襲うが、やっちゃんにドン引きされ

 その傷を鹿谷先輩が癒やすとか助言するとか諭すとか

 そういう展開になりそう 



2018年5月6日日曜日

『青のフラッグ』について  



@まずは読め

 少年ジャンプ+で4話まで無料で読めますので読んで欲しいです

 うっかり検索して前評判しらべるとネタバレくらうからやめてほしいです

 ネタバレされて魅力が減る漫画ではないけど

 それでも先入観とか無しに読んで欲しい

 知らないで読んだ時の気持ちが大事

 そういうタイプの漫画だから

 芯(心でもいい)の通ったテーマも有るし

 作者であるKAITO先生の漫画力もすげえ高い

 何も知らずにフラッと読み始めてファンに成って読み終わる

 そういうタイプの漫画だから 



@以下、ネタバレ

 
 百合とBLが交差する時、物語が始まる――

 太一は双葉が好き

 双葉はトーマが好き

 トーマは太一が好き

 真澄は双葉が好き

 
 まずは片思いの漫画

 でも話が進むに連れて色々ともつれ合う

 みんな好きな人の幸せを願ってすれ違う


 登場人物たちがみんな良いやつ

 4人の恋愛模様はどれかがくっつけば誰かが泣くようにできてる

 だから切ない

 みんなハッピー↑↑はありえない

 のか???

 
@2018/5/6の『青のフラッグ』 

 最新話は29話

 マミが身も心もイメチェン??

 噛ませ犬だと思ったマミにスポットを当てるのは良心的だと思う

 「誰一人捨てキャラにしない」というKAITO先生の愛を感じる

 でも、露骨な引き伸ばしにも見える・・・

 
 太一と双葉は付き合うけど、まだ『物語』は続いている

 つまり、この漫画のゴールはこの二人の物語では無いということ

 これはトーマ大勝利来たは・・・


@腐女子も腐男子も百合スキーも読め

 切ねえから!!すげえ切ねえから!!!読んで!!

 

 

2018年4月21日土曜日

ヤリチン☆ビッチ部 #15 感想

@今から言うから聞いてて

 遠野って人のことをちゃんと覚えてる

 そこが加島は好きなんじゃないかな

 リアルでもツッコミ役って記憶力いいヤツ多いしね

 
@寓意

 遠野が定食を悩む場面は深いよね

 A定食=やっちゃん   

 B定食=加島

 を象徴してるんじゃないかな
 
 「Aが丁度いい」=「やっちゃんが丁度いい」

 「Bのほうが食べたい」=「加島のほうが食べたい」

 ってことじゃね!? 

 B定食にはプリンが有る

 プリンは甘い人気者、例えるなら”猫かぶってる時のやっちゃん”

 加島のマネをしてる時のやっちゃん

 A(やっちゃん)には元々無くて、B(加島)には最初から有るもの

 それは矢口にとっては余計なもの

 「プリンより惣菜がほしー」

 ってのはさっさとプリンキャラを辞めたいって本音かも

 遠野はBを選んだ

 これは加島×遠野で決まりやろなぁ・・・

@好きなもの

 第2話ではプリンパンで二人は間接キスをした

 第4話では量が多いとオムライスを残した遠野にプリンとの交換を加島は提案した

 この回は遠野が加島にプリンを上げた

 加島は遠野に自分の好きなものを与えたかった

 ヤリチンビッチ部ってプリンが結構重要なワードかもね

 時系列でまとめると

 プリンパン(間接キス)加島が遠野にプリンを渡す遠野が加島にプリンを渡す

 うーん、進展してるな(白目)

 これは加島×遠野で決まりやろなぁ・・・(2回目)

 遠野はプリンが好きじゃないみたい

 「プリンパンはあんまり好みの味じゃなかった」(第2話)

 「デザートのプリンがちょっと」(#15)

 加島はコレに気づいてるんだろうか

 それがちょっと不安(謎目線)


@百合とジミー

 この二人はあんまり興味無いけど(本音)

 ファッションモンスター(意味深)が素に戻る瞬間は好きです

 百合くんはやっぱり普通の子だと思うよ

 百合の特技が『一人SM』だと考えると

 この回の二人のエッチは壮大な夢オチの可能性も微レ存…!?

 だから百合は泣いたんじゃないの?

2018年3月28日水曜日

サンリオ男子 第12回 感想 神回

@叫び愛

 青春といえば叫び愛ですよねぇ~

 DKと怒号の相性は良い


@僕が見つけた真実は

 祐×康太キテル…尊ひ…

 康太も祐相手だと素になるのが良い
 
 ラブだね(ニッコリ)

 みんなに何もしてあげられないという康太に

 『一緒にいてくりゃ、それでいい』とかプロポーズかよ!

 マジでイケメンだな

 祐×康太最高

 叫びながら愛を伝える最高の場面だったねー

 辛いことに気づかなくて悪かったなとかも良いし

 全部良かった!

 ずっとあの二人が叫ぶだけでも良かった


@自分に嘘はつけない
 
 康太の望みは『キラキラしたい』では無くて

 『一緒にキラキラしたい』だった件

 ”キラキラ”よりも”一緒に”のほうが重要だった模様

 蹴落として輝くんじゃなくて

 手を取り合って輝きたかったんだね


@BBA落ち

 なんでもかんでも、ばあちゃんに収束させるのは好きじゃないよ


@西宮×会長

 『息子をよろしくおねがいします』宣言は草

 会長もちゃんと応えてるし

 これは両親公認のお付き合いやろなぁー

 こっちにもCPが来た(相撲部)


@二期
 
 ありそう

 でも一期の盛り上がりは超えられないだろ

 喧嘩→仲直りという必殺技は一度限りでしょ


@総評

 期待しないで見始めたけど、すごい面白かった

 『友情』というものを多面的に描いてて良かった

 TDNサンリオ販促アニメでは全く無かった

 非常に熱い友情アニメ

 目的が有って、その実現のために集った漢たちのアニメ

 チーム男子から昭和的汗臭さを脱臭したようなアニメ

 馴れ合いと助け合いの違いを教えてくれたアニメ

 「好きなものを好きだと言える人が好きです」というアニメ

 つまり、俺が好きなアニメ

 サンリオ男子最高でした。

2018年3月25日日曜日

ヤリチンビッチ部 アニメ化 奇跡ってあるんだね

@もう50回は見たPVをどうぞ

みんなが動いてる(涙)
                 公式サイトはこちら

@OAD

 3巻が9月21日に発売される、というのも嬉しいニュースですが

 その3巻の限定版特典としてアニメのDVDがつくみたい

 買うに決まってるじゃん!!

 やたー

@どこまでアニメするのか

 公式のツイッターだと『百合の名言もやる』っていうから

 つまり「ディルド18号にしてやる」宣言まではやりそう

 PVの感じだとプリンパンと温室もやるみたいで大満足

 やっちゃん覚醒までやってほしい!!

 やれ!!!


@気が狂う

 基本的に何がアニメ化されても、そんな気が動じないタイプなんですkど

 さすがにヤリチンビッチ部だけは声が出たというか絶叫した
 
 マジかと。

 ヤリ部はストーリーが大好きなんです

 エロ炸裂で埋もれてるけど現状は片思いばっかりの世界なんです

 矢口にだけは素直に成れないタム先尊い・・・

 やっちゃんのか弱いかつかわゆい二面性が村瀬歩の声とドぴったりで

 ほんにたのしみ

 あー死んでもいい

2018年2月11日日曜日

ヤンチェリキッス! 感想 ~真心と作法について~

@すげえのが来た

 
安堂ろめだ(著)

@内容

 チェリーパイ学園という地域有数のバカ学園で繰り広げられる

 セックス!学ラン!オラオラからのアヘアヘ!

 チェリーパイファックをする→される四天王の一人”破壊神”恩田臣と

 兄貴の復讐という大義名分をすっかり忘れてパコるに耽る入間丈による頭パーコンビのお話と

 ラブレター(陰毛)を巡って大痴話喧嘩する幼馴染CPのお話の二本立てだよ!

 ギャグが、ちゃんと笑えるBL

 この一点だけでも男子におすすめ
 

@一昔前のネットの空気

 ネットスラングのチョイスの仕方が良い

 このご時世にMUSASHI-GUN道-ネタいれるセンスが好き

 この漫画の風通しが良いのは真心と作法だったら

 作法を大事にしてるから


@真心と作法

 
浅羽通明(著)

『野望としての教養』に真心と作法はどちらが大事かという考察が有る

 浅羽は社会や共同体のことを考えるなら作法が大事だと言う

 作法より真心を大事にする社会とはストーカーを良しとする社会だと彼は断じる

 付き纏ったり贈り物をしたりの迷惑行為も真心からしたなら許されてしまうからだ

 ヤンキー文化とは作法の文化
 
 学ランに細工をしたり髪を染めるのは自分の見てくれを気にしているからだ

 自分がどうあるかという真心よりも、どう見られたいかという作法を大事にしている

 ナメられることを極度に嫌う=恐れているのは

 『俺はヤンキーなんだ』という自分の真心なんか信じていないからだ

 ヤンキーなんだ、という真心よりも ヤンキーらしい作法を取る

 それがヤンキー文化圏


@これが作法だ

 丈はヤることヤッといて、何が作法だと思うかもしれないけど

 カレピに成るために、臣の同意を一応ちゃんと待ってる

 ふみは真心から圭宛てのラブレター(陰毛)を開いてしまう

 ふみは『恋人が心配だから』勝手に見たと真心で推すが圭は許さない

 圭は人の手紙は勝手に読まないという作法を優先する

 真心の塊のような伊勢島は臣のブタには成れなかった(=臣は女王様に成ってくれなかった)

 歩く真心のストーカー(暗殺者)はふみにぶっ飛ばされた

 ストーカーは問う、ふみと俺の何が違うのかと

 ふみは答える

 『俺はちゃんと気持ちを伝えたぜ』と、 

 言わなくてもわかるだろの真心と

 言わなきゃわからないだろの作法

 そんで作法が勝つ
 
 そういう漫画

 真心を優先するってのは自分の気持ちを優先するということ

 作法を優先するってのは相手の気持を考えるということ

 どっちが良いかなんて言うまでもないでしょ


@敗れた真心へのアドバイス

 フラれた伊勢島に『とっとと諦めて次行きなよ』と諭す丈
 
 当て馬にアドバイスする展開って、なっかなか無いよ

 フラれた自分を認めたくなくて、Mを演じる人は多い

 嫌われている現実を一種のプレイと読み替えるのは精神衛生上必要かもしれない

 読み替えるだけなら害は無いが、押しつけ(SMおせち)になると害になる

 真心をぶつけることは害になる

 真心モンスターに成った人間への対処としては
 
 勝ち目の無い現実をまず見せて、少しの思い出を持たせて

 『とっとと諦めて次行きなよ』と言うしか無い

 丈って、やっぱ良いやつだよ


@大人になるということ

 チェリーパイファックが通過儀礼だとしたら

 四天王達はうっかり勝ったが故に大人になり損なってしまった 

 丈と出会い敗北を知ったことで臣は、やっと大人になれた

 ふみと圭はストーカーの件でお互い負けることで(強引)大人になった

 ZEUSこと和海だけが敗北を知らない

 彼が屋上というオリュンポスから降りるのはいつの日か・・・

 負けるというのはボンタン狩りされるという具体的な話じゃなくて

 世の中というのは自分の気持が優先される場所では無いと知ることだ

 つまり真心なんか通じないのが世の中だと知ること

 勝ち続けるうちは大人になれない

 『風林火嶄』で「攻校生ということ 勝ち続けるということ」と書きつけられていたのは

 勝ち続けるうちは攻校生という子供のままなんだって意味なのかなって思った

    
@こんな人におすすめな漫画

 ヤンキーもの好きな腐女子におすすめなのはもちろんだけど

 社畜(♂)はガチで読め

 「外面(作法)が良いやつばっか成功しやがって、なんで俺の真心が通じねえ…」

 とか思っちゃってる社畜はガチで読め

 世の中は気持ちじゃ通じないから、行動ですから

 そんで丈の言葉責めを見習って一緒に次期四天王を目指そう

 入学したい高校がまた一つ増えました

2018年1月1日月曜日

ヤリチンビッチ部 #14 感想

@モブレイプ!!

 加島に蹴られた人再登場
 
 これは三度目の正直もありそう

 毎度襲われる遠野はヒロインの鑑

 加島が遠野を助けた時は”助け合い”と説明(言い訳?)してたけど

 やっちゃんはハッキリと守ってやる宣言してて攻めてんな―

 
@好き度

 嵐の告白の後でも

 遠野の態度が何も変わってなくて喜んでるやっちゃんいいよね…

 遠野の好き度は減ってないけど遠野への好き度は増したみたいだね(ニッコリ)


@あは

 これがよくわかんなかったけど

 やっちゃんは遠野の『あは』をかわいいと思ったのかな?

 やっちゃん落ちてるやん


@百合

 ずりーわー

 あんなん惚れるわー

 でもなんか百合のサイコ感ってもう前フリにしかなってないよね

 やっぱ百合嫌いだわー(頑な)

 タムセンが施したヘアースタイルがまんま矢口恭介で

 ずりーわー
  
 オラオラ系純情ビッチいいよね


@松村とかいう

 松村先生はやっぱり殴る傾向があるようで

 鹿谷先輩もコースに入ってるかも

 鹿谷の話しは重くなりそうで今から辛い

 届いたアイスが溶けてるってのは

 思いが届く頃にはもう台無しに成ってるって意味でしょうか

 あるいは

 台無しに成らないと思いは相手に届かないって暗喩かも

 もしくは

 みんなの前で渡された時はアイスは凍っていたわけだから

 みんなの前ではアイスとしてキャラを保っているけど

 一人の時はアイスのキャラは崩壊してデロンデロンの素が出てるお

 ってことかも、つまり遠野の前のやっちゃんの如し

 とにかくみんな幸せになれ!!! 

2017年10月14日土曜日

映画 『セトウツミ』 感想  腐女子は今すぐ観ろ


アマゾンプライムで見ました(迫真)


@あらすじ
 
 男子高校生のセト(菅田将暉)とウツミ(池松壮亮)がしゃべるだけの映画なんだけど

 すごく良かった!

 
@笑てるやん

 樫村さんのマネをするウツミを

 「キャラ設定おかしいやろ」とつっこむセト

 それを嬉しそうに笑うウツミが萌える

 
@花火

 不発の花火という普遍的な10代の青春メタファー

 この場面良かった

 チャッカマンが中々点かなくて

 ウツミ「風…」

 っていうと、そっと手を当てるセトがマジ乙女

 なんなん??


@階段

 セトのオトンとオカンの川岸漫才をいい顔で見つめるセトとウツミ

 そのあと階段の”上”にすわるセト夫妻

 その階段の”下”に座るセトとウツミ

 これはゆくゆくは段を登って”上”に行って

 セトとウツミも夫婦に成るってことだよね

 やったーおめでとー


@樫村一期

 途中までは腐ィルターのせいでBLに見えると思ったけど

 エピローグを観て確信しました、この映画はガチ


 樫村がいいキャラなんだよね可愛いし

 彼女の役割とはズバリ当て馬

 恋の鞘当て!かませ系女子!!

 そんな彼女がじわりと腐女子に落ちていく成長譚(??)

 セトの二人へのラインの温度差が萌える

 あの演出は上手い素晴らしい

 最後のミルクティーの”本数”も完璧で

 ウツミ!!そんなに間接キスさせたかったのかよ!最高かよ1!

  
@DK感

 男子高校生描写ってすごい難しいと思う
 
 特に会話なんて難しい

 セトウツミの良いところは会話がただひたすら盛り上がるんじゃなくて

 たまに冷めたり途切れたりするのが良い

 むしろ率先してブツ切ろうとしたりマウントとろうとしたり

 そういう尖った背伸びがすげえDK

 あらすじを見ると緩い映画に思えるけど

 腐ィルター通して見ると、とんでもない緊張感に満ちた映画やぞ

 キスしそうな瞬間が3回ぐらいあった。3回。

@大森立嗣

 大森監督にはこれからもBL映画を量産して欲しいです

 つーか、この人ならオトメの帝国も実写化出来ると思う

 ヤリチンビッチ部を大森監督が実写化するキックスターター誰かやってお 

2017年9月17日日曜日

ヤリチン☆ビッチ部 #13  感想

@部室NTR!!

 お引っ越し!!場所が変わる!路線変更!!

 ってことでは無いみたいだから安心!!

@秋澤さんとミナミさん

 描き下ろしで影だけ出ていたOBの顔と名前が判明!!

 ミナミさんは明美と何かあった模様

 明美をして『僕より性悪』と言わせるミナミとは一体

 ミナミというネーミングを考えると

 ミナミ=南 

 南は北の反対

 キタ=来たと読み替えると(強引)

 来たの反対は『来ない』

 来ない人としてのミナミ

 明美との約束をすっぽかして来なかったとか

 そういうキャラじゃないかな

@それだけじゃお腹が空くわ

 倉庫=思い出の管理を人知れずする部長明美

 未だに過去に縛られていそう

 遠野にとりあえず付き合ってみたら?の言い方が

 すげー受け売りっぽくて

 つまり、明美☓糸目もそんな感じで始まったんじゃないかなって思わせる

 ミナミさん命令で付き合ったのかもね

@鹿谷

 鹿谷の手紙の宛先は秋澤さんっぽそう

 だって鹿といえば秋だから

 写真でも鹿谷の肩に秋澤さんの手が確認できる

 これはーdrdrですねぇ


@加島

 割りとオラオラつうか

 恋愛に関してはやっちゃんより攻めてる感じがする

 やっちゃんがせっせと外堀埋めてる間に

 もう本丸に攻め上がってるし

 加島が遠野を好きになった理由は確かにわかんない

 説明つかないのが――って言われたらそうかも知れないけど

 遠野のことを気になりだしたのは『写真映りがきれい』だと気づいた時

 写真は切り取るメディア

 周りからの繋がりをぶち切って対象を強調するメディア

 コトからモノへ

 恋は盲目を視覚化してると言える

2017年5月27日土曜日

『速攻生徒会』とヤリチン☆ビッチ部 考察

@速攻生徒会とかいう神漫画
 
 

 速攻生徒会が一番好きな漫画です

 何もかもが好きです

 どこが好きか説明できないくらい好きです(加島リスペクト)

@なんとか説明してみる

 学園バトルという要素

 生徒会vs他校の生徒会という集団戦

 生徒会vs風紀というやわらか権力闘争

 百合

 格ゲーネタ

 あたりが好き要素だと思うんだけど

 この要素をすべて満たしたからって速攻生徒会が出来ると思ったら大間違いだからな!(豹変)

 こうやって腑分けしてもやっぱり説明に成らないね

 今日読み返したけどやっぱりこの思いは説明出来ない

 好きとか評価とかそれ以上の何かを速攻生徒会から受け取ってしまったと思います 


@ヤリチン☆ビッチ部と絡めて考える

速攻生徒会とヤリチン☆ビッチ部(以下ヤリ部)の類似性を考察してるのは俺だけだと思うので後世のためにも(?)何とか書いてみます

 速攻生徒会は格ゲーをパロった漫画です

 格ゲーは対戦相手が居ないと始まらないゲームです

 CPUだろうと対人だろうと相手がいて初めてラウンドワンです

 格闘ゲームとは構造的に人を求めるゲームなんですねぇ…

 速攻生徒会の面々も売られたケンカは即買う人たちですし

 副会長に至っては売られなくても買う人ですし

 つまり闘いたいから人を求めているのが速攻生徒会で

 ヤリたいから人を求めているのがヤリチン☆ビッチ部
 
 お、これは似た者同士ですね

 どちらも不特定多数とヤるんですけど

 仲良くなるのは名有りキャラだけで

 モブとは一期一会なのも共通項

 一番共通してるのは速攻生徒会もヤリ部も

 馴れ合いたくて人を求めているわけでは無い


@学校という舞台装置

 ヤリ部1巻の限定版冊子の何がときめいたかと言うと

 卒業生の存在です

 今はなき先代3年部員の存在です

 ああいうのが有るとヤリ部にも歴史があったんだなあとシミジミ出来るのです

 速攻生徒会の場合は次代メンバーがこれに当たると思います

 今のままがずっと続くわけではない

 学園漫画の醍醐味はサザエさん時空では無くてこの進級システムにあると思うんだけど、お前どう?

 速攻生徒会で時間軸を考える場合は当然、風林火嶄は外せないし

 真田梨香とか風魔とか彼女らの存在もときめきますね・・・本当に

 まとめると速攻生徒会もヤリ部も時間による変化(つまり成長)にたいして前向きな所が似ていると思う
 

@人物

 このアナロジーに気づいたからこの記事を書こうと思ったんですが

 本田愛と服部菜桜子は幼地味

 加島優と矢口恭介は幼地味

 服部は本田にライバル心を燃やしている

 矢口は加島にライバル心を燃やしている

 服部は初登場時は本田愛に変装している

 矢口は初登場時は(加島のキャラを)変装している

 ね、似てるでしょ?(強引)

 本田も加島も相手が自分に嫉妬している自覚が無いのも似ている

 服部も矢口もがキーワードになるキャラなのも似ている

 これは次代を超えたシンクロニシティですわ

 今後のヤリ部が速攻生徒会の展開の通りになると仮定すれば

 矢口は加島と敵対する勢力に与するも
 
 加島の言葉に感化され加島の窮地に駆けつけ加島を助けて

 真の巨悪に対して加島と共闘

 そして・・・

 こっから先は速攻生徒会のネタバレになります


 矢口は加島の”役”を立候補して加島を殴ってお終い

 これは自信がある

 最終回は間違いなく文化祭になる

 文化祭の出し物(劇)エンドに成る

 賭けてもいい


@予想される反論
 
1『そもそも主人公のタイプが違うだろいい加減にしろ』

 仰る通り。速攻生徒会の主人公は本田愛ですがヤリ部の主人公は遠野

 本田と遠野じゃ共通点が無い

 なのでここでは見方を変えて実は遠野は主人公じゃなかった説を取りたい


2『じゃあヤリ部の主人公は誰なんだよ』

 矢口恭介

 裏を返せば速攻生徒会の主人公は服部菜桜子

3『BLと学園バトルは全然違うだろいい加減にしろ』

 ヤリ部の部員同士の絡みも一種の能力バトルと読み替えれば問題ない

 あるいは速攻生徒会の能力バトルも一種のプレイと読み替えれば問題無い

@服部菜桜子と矢口恭介

 服部は、本田によって忍法帖(雑誌の付録)を燃やされている

 服部はこの怨みを晴らすために本田に付き纏っている

 服部の人生は本田によって狂わされたと言っていい

 矢口は、加島によって劣等感を植え付けられる

 矢口はこの怨みを晴らすために遠野に付き纏っている

 矢口の人生は加島によって狂わされたと言っていい(?)

 服部も矢口もライバルによって規定されているわけだね!

 もっと言えば依存しているんだね!

@敵

 速攻生徒会の敵は”管理”です

 枠組みを押し付けてくるもの

 主人公は敵を倒し、皆を救うものという枠組みを押し付けてくるもの(真田家長男)

 ヤリ部の敵は未だに無い

 貞操観念?

 潜在的なヤリ部の敵は加島と遠野だと思う

 つまり遠野は真田家だった…!?あるいは遠野=石田???


 速攻生徒会では終盤に真田洋孝によって『調整』されたモブ生徒集団と本田が戦う展開になるはずでした

 しかし、本田はモブ生徒集団の戦いよりも宿敵である真田梨香との闘いを優先します


 強引にアナロジーを働かせると

 セカイ(学校)を救うためのモブとの戦いよりも宿敵(とも)との闘いを優先した本田

 これをヤリ部に翻訳するなら
 
 セカイ(学校)を救うためのモブとのセックスよりも遠野とのセックスを優先した加島

 に成る、のか?

@つまり

 ヤリチン☆ビッチ部は3巻で終わると予想

 最後はオールスターで大乱交だーってなるけど

 加島は遠野との闘い(意味深)を優先すると思います


@届け、やっぱり届くな

 この記事で速攻生徒会とヤリチン☆ビッチ部の魅力が何とか皆に届けば良いなと思います

 ここまで強引な読み方も出来る可能性に満ちた漫画たちです

 ほんとすこ

2017年5月24日水曜日

ヤリチン☆ビッチ部  2巻  感想

ヤリチン☆ビッチ部 (2)
(著)おげれつたなか


@感想

 考察はおいおいやるとして

 読み終わった今の感想は面白かった!好評、絶賛!

 話事態はpixivで追っていたけど

 やっぱ本としてまとめてダーッと読むとまた違った味わいがしてOC

 やっちゃんに始まり矢口恭介で終わる

 何を言ってるかわからない?

 読めばわかるぞ!!


@描き下ろし①について

 『クッキーを焼く』

 これだけならどこにでもある話 

 ただこれが

 ”遠野”という人物がクッキーを焼く』

 となると話は変わってくる、こない?

 クッキーというよりクッキー☆かな?

 ヴォー東方ヴォイスドラマキカクかな?

 やっぱりこれはおげれつたなか先生からの淫夢厨へのメッセージだと思うね(風評被害)

@描き下ろし①の時系列

 加島と遠野の距離感

 やっちゃん覚醒前

 となると輪姦学校より前の話だろう

 でも加島と遠野の距離がなんかしっとりしてるんだよなぁ・・・

 後輩がクッキー☆焼いて先輩に渡すっていう話なら

 やっちゃんがタムセンに渡す話も読みたかったけどな~俺もなぁ~

@鹿谷の設定で草ァ!!

 鹿谷は仲良くなりたい子とどう距離を詰めればいいか分からずセックスをしてしまうタイプのコミュ障です』   ―あとがきより抜粋

  これもうわかんねぇな

2017年5月8日月曜日

ヤリチンビッチ部 #12 感想

@うまいぞ~鏡像関係(空気)

 やっちゃんと遠野は

 やっちゃんが(本当の自分を)告白して

 やっちゃんが遠野をおんぶして

 二人は別れる


 加島と遠野は

 二人が再会して

 加島が遠野をおんぶして

 加島が(自分の気持ちを)告白する

 
 という感じに綺麗に鏡像関係に成ってますね

 なんだこれはたまげたなぁ

 付け加えると

 やっちゃんのおんぶは屋内から屋外へ
  
 加島のおんぶは屋外から屋内へ

 やっちゃんの場合は内面から外へ 

 加島は外から内面へって感じで

 その後の展開も綺麗になぞってますね

 まあ当たり前だけど(遠野総受け物語は)ないです

 どちらかを取ればどちらかとは別れるやろなぁ…


@良いのか遠野

 やっちゃんは好きなことはあるんだけど(加島みたいになる)

 好きな人は居ない

 加島は好きな人は居るんだけど(遠野)
 
 好きな理由がわからない

 ここらへんも対照的

 やっちゃんが遠野に素を見せたのは偶然だけど

 白を切らなかったのは諦めたというより

 遠野なら受け入れると思ったからでは?

 あるいは遠野なら自身の素のキャラにも耐えられると踏んだのでは?

 遠野ってなんだかんだで作中最強のメンタルっぽいんだよなぁ…

 でも、やっちゃんがそう思う理由が無いしなあ


 やっちゃんの遠野に対する高感度が上がった決め手と成ったのは

 自由時間に遠野が加島の方に行かずに自分の側にいたからなんでしょうけども


@加島と遠野

 遠野は写真部だと思ったらヤリチンビッチ部だと知って

 絶望する(当たり前だよなぁ)

 加島は写真部だと思ったらヤリチンビッチ部だと知って

 絶望してないし、気にしてない
 
 加島は外面と内面の区別に興味が無い可能性が微レ存??

 つまり人の内面を探るのが苦手???

 遠野は看板と実態のギャップにけっこう絶望している

 プリンパンだったり、やっちゃんだったり

 加島と遠野も対照的な関係ですね

 加島は、やっちゃんの素を知っても不愉快には成らないだろう

2017年4月24日月曜日

加島が好きな遠野が好きな”やっちゃん”は矢口恭介が大嫌い  ー『ヤリチン☆ビッチ部』について考える

ヤリチン☆ビッチ部
(著) おげれつたなか




@5月24日まで待てない

 待望の2巻が5月24日に発売だけど

 我慢できないから渋で見ちゃったお

 以下の文章はヤリチンビッ恥部の盛大なネタバレを含みますので注意してください!!


@あらすじ!

動画で見て、どうぞ(手抜き)

@悪意

 主人公の名前が遠野だったり

 作中で一番「お前精神状態おかしいよ」ってキャラの名前が”百合”だったりして

 名付けの理由におげれつたなか先生の悪意をビンビンにカンディル

 これで部活が水泳部か空手部だったら淫夢不可避だったのに


@今、この漫画を全国の男子高校生にこそ勧めたい理由

 生き馬の目を抜くクラス内政治を生き抜くためには

 宮台真司や君主論を読むよりコレ!

 この漫画を読むと何が勉強になるかというと

 コミュ力がいかに脆い力かがわかる
 

@やっちゃんはね

 やっちゃんは加島に嫉妬と憧れと生理的恋心を抱いている

 『いつも輪の中心で いつも笑顔でいつも誰にでも優しくて』

 『みんなから好かれて誰からも嫌われない』

 加島優という男にやっちゃんは、というか矢口恭介は憧れていた

 やっちゃんは加島みたいに成りたかった

 加島と違って中身が乱暴と我儘で出来ている矢口恭介は『コミュ力』によって
 
 加島との埋められない溝を埋めることにした
 

@モリモーリのマルクス

 加島が輪の中心に見えたのは

 やっちゃんの視野が狭いからであって

 加島がすごいわけではない

 加島より『笑顔でいつも誰にでも優しくてみんなから好かれて誰からも嫌われない』男なんて

 いくらでも居る

 やっちゃんがそれに気づかないのは、というか気づきたくないのは

 加島よりすごい男が居ると認めると自分の努力不足を言い訳できなくなるから

 
@加島はなぜ加島なのか

 加島が輪の中心に居るのはコミュ力が理由では無い

 いつも笑顔だからでもないし優しいからでも無い

 やっちゃんが輪を見る時

 いつも加島を支点にして見ているから

 加島が輪の中心に居るように見えるのだ

 「あの娘は加島が好きだ」とか「俺より加島との約束を優先する」とか

 あらゆる輪の出来事を加島を絡めて解釈するから

 加島が輪の中心にいると錯覚してしまうのだ

 つまりやっちゃんの色眼鏡にはいつも加島が映っている

@レシートリザード

 やっちゃんが何にもわかってないなあって思うのは

 遠野を過小評価してる所さん!?

 遠野は自分から動かなくても学園生活をやっていけるタイプ

 つまり生まれ持った強者

 そもそもコミュ力なんてのは交流しないと這い上がれない弱者にこそ必要な能力であって

 世界レベルのレシリザには必要ない

 やっちゃんが本気で加島に勝ちたいと思うなら

 見習うべきは加島じゃなくて遠野だと思う

 スクールカーストものが糞つまらないのは

 遠野タイプを舐めすぎだから嫌い

 こういう何だか知らないけど上手く行くタイプってのは本当に居るし

 こういうタイプをこそ若人は目指すべき

 鈍感主人公は絶対大正義


@やっちゃんが本当に必要だったもの

 『帝一の國』じゃなくて『けものフレンズ』 

2017年3月19日日曜日

「かんちゃん」はなぜ弓を殴るのか   ―『錆びた夜でも恋は囁く』を考える

(著)おげれつたなか


@かんちゃん本人による解題
 
 「殴ったらスッキリしたから」by『ほどける怪物』

 弓と付き合い始めたのは高校時代から

 弓を殴りだしたのは卒業して働き始めてから

 もっと具体的には「毎日しんどくてイライラしてどうしようも無い時」に(142頁)

 はじめて弓を殴った。そしてスッキリした

 つまりブラック企業でモロモロになった八つ当たりとして弓を殴った

 というのが、かんちゃんの言い分

 この発言の底には『だから 俺は 悪くない』が爆音で響いているのは言うまでもない

 これだと何の面白みも無いので別の理由を考えたいと思います

 
@弓にとっての「かんちゃん」

 自分について詮索してこなくて

 「マジおもしれぇ」くて「一緒にいて飽ねー」人

 そして「いつ見ても笑って」る人

 自分の顔の傷を見ても笑っていた人

 弓の傷に別の解釈を与えた人

@傷の名は

 辛い体験や惨めな思い出に別の見方を提供してくれる人

 そんな人と出会えれば人生は確実に変わる

 みんなが心配したり同情したりする傷を

 かんちゃんは躊躇なく掴んだ
 
 そして「かっけー」と褒めた

 真山がつけた可哀想な傷は

 かんちゃんのおかげで「かっけー」傷に変わった

 弓にとって、かんちゃんとの出会いは一時的には救いに成っていた

 そして

 かんちゃんにとって、弓との出会いは一生物の呪いに成って行く


@『錆びた夜でも恋は囁く』におけるかんちゃん

 漫画内でのかんちゃんの役割は送る人

 弓をバイト先に送り

 弓に拳を送り

 ついには真山の元に弓を送る
  
 何かを残すということが生来出来ない人


 だから秀那はかんちゃんにカメラを送る

 残せないかんちゃんが何かを残せるように


@かんちゃんはなぜ弓を殴るのか

 殴ったらスッキリしたからでは無い

 傷を残したいからでは無い

 送る呪いにかかっているかんちゃんが本当に残したがっているのは

 思い出 です

 かんちゃんが欲しがっているのはイケメンサンドバックではなくて

 『弓を殴った思い出』です

 劇中の描写を見る限り、かんちゃんは弓の傷の原因を知らないと思います

 聞く気も無かったと思います

 それが間違いでした
 
 傷の理由を聞くべきだったのです

 そうすれば自分が何にイライラして、どうしようもなくなっているのかがわかったはずです

 かんちゃんはずっと顔の傷に嫉妬していたのです

 つまり無意識に『真山と弓の思い出』に嫉妬していたのです

 だから新しい傷で真山との思い出を塗りつぶしたくて

 毎日せっせと殴っていたのです

 それでも新しい傷(かんちゃん)は古い傷(真山)にとってかわることは無かったのです

 なぜなら弓に思い出を残すには、まずは弓と離れなければならないからです

 だから弓と一緒に居る限りはかんちゃんは延々と殴り続けるしか無いのです

 痛みが傷になるには時間が必要なのです   


@かんちゃんが僕らに伝えたかったこと

 ・ハッキリしない欲望は(最愛の他人の)身を滅ぼす

 ・手放すことでしか残せないものもある

 ・人の思い出は上書きできない

 やっぱり、おげれつたなか先生はすげえわ
 

2016年7月19日火曜日

青春エレジーズ 1巻 2巻 感想

@らしさ





 奇行癖が有るイケメン

 度を越した無口イケメン

 底抜けのネガティブイケメン

 前向きバカ

 女より可愛い男

 フェミニンなほどマッチョ
 
 味の有るババア

 ケツアゴ

 エグい人間描写

 アナログアイコラ

 等々

 指差し確認していけば

 なるほど『青春エレジーズ』は永井三郎らしさに溢れている

 しかしある要素が足りない

 永井三郎の漫画にとっては決定的なある要素が足りない

 『青春エレジーズ』にはBLが足りない



@これで良いのか

 BL要素を廃したのは一般向けを意識したせいなのか

 『尻穴の危機を守らないと』なんてセリフでワーキャー騒ぐぐらいのなかよしコードなんです

 上の方でズラズラ並べたように

 永井三郎らしい要素は有るんだけどBLが無いから

 ほんと物足りない

 要素が要素のままでいて起きてないんだよマリアージュが

 永井三郎にとってのBLは

 穴久保ポケモンにとってのピッピなんだよヤロー

 『BL?なにそれ?』って人は『青春エレジーズ』も楽しめるかも知れないけど

 『永井三郎が読みたい』って人は、ちょっとガッカリするかも

 ”寄り”としては『珍神』に近いです

 ”残念な男子”が”部活”でキャッキャウフフって漫画です

 レイちゃんなんてまんま橋姫だしね

 
@ただ2巻はね





 しかし2巻はちょっとずつ永井三郎らしさがジワってきた

 アナログアイコラは名作『疾走青春チェロベック』の「アキラの写真アイコラ」を思い出した

 Rei Hanazo1-2 の”エグい”人間関係描写やシュンの母親は

 『スメルズライクグリーンスピリット』を髣髴とさせる

 永井三郎漫画のエグみである”親”と”中性”の悩みが徐々に出てきて

 いや~キツいっす(喜)

 これでBLだったらどれだけ嬉しいか・・・


@永井三郎の中の永井三郎

 BLをしないことで永井三郎の中の作家性みたいなのが

 これからより浮き上がってくるかもしれない

 でも俺は永井三郎が永井三郎であるのは

 やっぱりBLを書くからだと思うので

 永井三郎には、これからもBLを書いて欲しい

 とにかく

 今の日本で一番重要な漫画家であるのは間違いないです
 
 『青春エレジーズ』は間口が広い漫画になっているので

 永井三郎の入門としては良いかもしれないけど

 出来ればBL作家の永井三郎もぜひぜひ読んでいただきたいですね
 
 おすすめはもちろん『少年よ大志とか色々抱け』です